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蒸気自動車(じょうきじどうしゃ)は蒸気機関を用いて駆動する自動車である。人工の動力を用いて進むことのできる、人類初の乗り物であった。 == 発明 == 蒸気自動車が発明されたのは1769年とされ、蒸気機関車(1804年)や蒸気船よりも古い。発明者はフランスの軍事技術者、ニコラ=ジョゼフ・キュニョーである。 キュニョーはラチェット機構と2つのピストンを交互に用いることで蒸気機関のピストンの直線運動を連続的な回転運動に変換する仕組みをつくり、これを用いて、前輪駆動の三輪自動車を製作した。フランス軍を統率していた宰相ショワズールの命により、野戦時の大砲牽引をおこなっている馬と荷車に代わるものとして、つまり、5トンの大砲を牽引するための重量運搬具(現代のトラック)として依頼された。大砲を後部に積載する仕様のため、車としての機能はすべて前方に置かれる設計となり、エンジンが直接前輪を駆動しまた駆動輪である前輪ひとつにボイラーを含む蒸気エンジン部のすべての重量がかかる構造となり、操舵時は前輪と共にエンジン全体が首を振る構造となっていた。このため舵取りは難しかったがこの時代に選択肢は他になかった。 この試作車は全長7メートルを超える大型トラックであり、5トンの荷を積載し大人4人が時速9kmほどで走行できたが、15分ごとにボイラーへ給水する必要があり実際の移動速度は時速3.5km程となった。試作車として2年で2台が製作されこれが世界最初の自動車と認定されている。ショワズールの失脚後プロジェクトは放置されその結論を出さずに終わってしまった。その技術を直接引き継ぐ者はいなかった。 2号車はフランス革命をくぐりぬけパリ工芸博物館で1801年から公開されており現在も見学ができる。レプリカも複数作られておりさまざまな博物館に展示されている。日本では長久手市にあるトヨタ博物館に10分の1の模型が展示されている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「蒸気自動車」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Steam car 」があります。 スポンサード リンク
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